私は、九州支社の沖縄サテライトオフィスに赴任し、本島と周辺の島々を含む沖縄全域をカバーした営業活動を行っています。沖縄へ異動の辞令を受けた時は、正直、「えっ!?」という感じでした。周囲も驚いたようで、社内でちょっとした有名人に(笑)。ただ、経験豊かだった前任者に代わって拠点を任されることになるので、「よし!頑張ろう‼︎」という意気込みのほうが強かったですね。
以前勤務していた支社では営業の最前線で働いていた感じですが、現職では、拠点を運営し、マネジメントするウエイトが増えました。調査員の採用や指導にもあたるようになり、仕事の幅が広がっています。選考の際は、経験値やスキルだけでなく、チャレンジ精神の有無を重視しています。私が採用し、指導した新人調査員が努力して成長し、独り立ちしてくれた時は、我が事のように嬉しいですね。他の営業担当者が受託してきた事案の審査も担当しており、以前より総合的、俯瞰的な視点を持てるようになりました。
保険金は、適切な人に適切な額を支払うべきもので、不正は許されません。事案によっては、調査員に同行して、現地に赴くこともあります。交通事故の事案でも、事故現場の交差点付近の信号の点滅時間を計測に行ったり、偽装事故の疑いがある場合には、当人が主張する「怪我による通院」が本当かどうか、医院の前で定点観測したこともありました。山奥のコテージで起きた火災事案では、車が通れない道を徒歩で突き進み、現場検証したことも。苦労の末に「真相」に辿り着いた時には達成感があります。もちろん、こうした事案はレアケースで、営業が頻繁に調査にあたることはありませんが、体験を通して調査員の視点に立ち、気持ちに寄り添うようになれました。
沖縄は観光客が多いので、レンタカーの交通事故が毎日のように起きています。台風シーズンには、自動車や家屋の破損が多発し、関連事案が増加します。これまで大阪、神戸と沖縄で勤務してきましたが、それぞれの商圏の特色や扱う事案の傾向が異なり、沖縄に赴任して大阪や神戸との違いを肌身で感じることができたのは良かったです。オフタイムには、各地の観光やご当地の味もしっかり楽しんでます(笑)。
それほど規模は大きくないものの、私のキャリアにとって大きな転機だったと思います。マネジメント業務の難しさを知ると同時にその醍醐味もわかってきました。営業職としても一回り成長できたと感じています。以前はあまり考えなかった「その次」のステップも意識するようになりました。まずは、尊敬し、模範にしてきた上司・先輩たちを追いかけ、少しずつでもいいので近づき、追いつくのが目標です。そして、さらに経験を積み、支社のマネジメントを任されるポジションに就きたいです。将来的には、会社の「中核」を担えるような存在を目指します。